できんボーイ入門

ときは昭和の51年末。週刊少年サンデー誌上にて連載が開始されたギャグマンガ。それまで「ゴエモンろっく」「わかさま天国」「怪童カポネ」「カッポレ団」をサンデーにて発表し、その実力を認められた田村信(ギャグマスター)が満を持して世に問うた最終兵器的作品。これでもかこれでもかと繰り出されるギャグの嵐に、好むとか好まざるとか、うだうだ言う前にまず笑わされてしまう、というギャグマンガの新境地を切り開いた記念すべき作品でもある。
また、《ちゅどーん、ずもももも、しゅびびびび、みぎゃー》などの擬音が笑いを増幅し、当時のサブカル誌「遊」で取材を受けたほど。ギャグマンガの新世代作家として、ジャンプの江口(寿史)、チャンピオンの鴨川(つばめ)、サンデーの田村(信)と言われた。大地丙太郎、唐沢なをき、とり・みき、浜岡賢次…など現在のギャグ作家に与えた影響も大きい。
昭和53年に連載は終了し、単行本は小学館から全4巻が刊行されたが、伝説の最終回が未収録であり、さらに未収録原稿が増刊号に描いた分を含めて34本あった。2000年の5〜6月にかけて「できんボーイ完全版」として美術出版社より刊行され、永遠のライバル・江口寿史、アニメ監督・大地丙太郎が推薦の言葉を寄せ、とり・みき、唐沢なをきの両氏が田村信先生と巻末で座談会を行なっている。巻末解説は評論家・鶴岡法斎。

田村信(たむら・しん)プロフィール:徳島県出身。45歳。18歳で上京し、山上たつひこ氏のアシスタントになる。2ヵ月後に少年サンデー増刊『忍者天国』でデビュー。その後の連載・単行本に関しては別項「田村信WORKS」を参照してください(まだ不完全ですが)。

*参考(小学館版・絶版)